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3月20日(木)15時から、舛添要一東京都知事による定例会見がおこなわれた。地域指定を直前に控えた国家戦略特区について舛添知事は、「医療の特区が何かできないか」と語り、特区指定による規制緩和によって、東京都が支援するかたちでの新薬の開発を推進する意向を示した。
- 記事目次
- 猪瀬都政の置きお土産「都バス24時間化計画」をチクリ
- 「医療の特区をできないか」国家戦略特区構想で持論を展開
- 日時 2014年3月20日(木) 15:00~
- 場所 東京都庁(東京都新宿区)
猪瀬都政の置きお土産「都バス24時間化計画」をチクリ
猪瀬直樹前知事の肝いりで始まった都営バスの渋谷~六本木間の24時間運行について、この日の会見で舛添知事は「収益のことも考えなければいけない」と語り、見直しを検討する考えを示した。
2013年12月21日から始まった都バスの24時間運行は、毎週金曜日の深夜(明けて土曜)、朝方までの時間帯に一時間に一本のペースで運行している。その一方、青梅地区では今年4月から一部路線で減便する見通しとなっていることから、舛添知事は「なぜ昼間の市民の足をカットするんだ、とても納得行かないと、地元青梅の方から聞いた」と述べ、「収益の事も考えなければいけない。金曜日の24時間バスは完全な赤字ですから」と否定的な考えを示した。
「医療の特区をできないか」国家戦略特区構想で持論を展開
今月3月中にも政府は、国家戦略特区の地域指定を正式に決定する。これに先立ち東京都は、3月10日に前田信宏副知事をトップとする国家戦略特区タスクフォースを設置し、第1回の会議を開催した。20日には第5回の国家戦略特区タスクフォース会議を開催するなど、地域指定を間近に控え、タスクフォース会議の開催も頻繁になっている。
なお、この国家戦略特区タスクフォース会議は3月7日の舛添知事の定例会見で第1回の会議の開催を発表し、3月18日に第5回会議のプレスリリースを発表しているが、第2回から第4回までの開催については、情報が公表されていない。
舛添知事は、「医療の特区を何かできないか。薬を作るメッカがシンガポールに移っちゃっている。これを何とか東京に持ってきたい」と述べ、国家戦略特区の設置により、最先端の医療器具や医薬品の開発を東京都として支援したいと語った。(IWJ・石川優)
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